ベルギー・ヘントのアンビエント作家／音楽学者Natasha Pirardが、2025年11月にヘントのDEEWEEからリリースしたレコードです。 彼女の母と祖母に捧げたパーソナルなアンビエント〜アンビエントドローン8曲を収録。 ※デジタル音源を無料でお送りいたしますのでお気軽にご連絡くださいませ 以下、レーベルによる解説です。 "一連の実験とスコアを経て、Natasha Pirardがこれまでで最も直感的で個人的なプロジェクトを携えて帰還する。内省的な姿勢で、彼女の人生を形作った慈愛に満ちた存在である母と亡き祖母にこの作品を捧げる。記憶の繊細なページをさざめく歌のフォトブック——アルバムは彼女の声、フィールドレコーディング、シンセサイザー、ヴァイオリンを織り交ぜ、母系に連なる血筋の永続的な影響への頌歌を紡ぎ出す。『Fernande, Cecile』は二人の女性を想う。Pirardは七歳で祖母を亡くしたが、Fernandeの温もりは幼少期を通じ、彼女の心の拠り所として残った。母Cecileは常に傍らにいて、自らも人生の波に翻弄されながらも、困難な時期を乗り越えるNatashaを支え続けた。 アルツハイマー病——彼女の祖母が苦しんだ病——と記憶の儚さが作品全体に滲み、不在と存在の両方として佇んでいる。母との会話がアルバムの種となった：コーヒーを飲みながら、母は胸に手を当て「もし、いつか私もこの病にかかったら、私がまだここにいる（心の中に）ことを忘れないで」と言ったのだ。この儚い瞬間が楽曲の核となった。アルバムは無謀とも言える慈しみの形であり、Pirardがこれらの女性たちへ抱く愛と感謝を、彼女が創り出せる限り純粋で心のこもった音楽言語へと翻訳したものだ。同時に、より広く母性への賛歌であり、誰もが経験できるわけではない重層的な献身へのオマージュでもある。 音楽は断片的に動く——吠えるような小さな音符、点、和音——幼い記憶を辿る：満開の祖母の庭、陽光に照らされたブラックベリーの茂み、安全で何の心配もないと感じられた午後。Pirardは楽器を単なる言語としてではなく、生きた経験の痕跡として絡み合わせる。ループとリズムは生命そのものを追う：移り変わり、積み重なり、時に突然途切れ、痛ましい変遷や必要な成長を刻む。繰り返される断片は愛と喪失の響きを運び、深く感じられる不在を、そして取り戻そうともがく記憶を帯びている。楽曲は触覚的で温かな層を紡ぎ出す：彼女の声や楽器に触れる環境音、あるいは祖母が愛した小鳥のさえずりが漂いながら。 アルバムは二部構成となっている。第一部「Fernande」は、亡き祖母の人生と記憶の褪せゆく様を描き、温もりと喪失の悲しみを捉えている。第二部「Cecile」は、母の介護と不屈の精神を追う。各曲のタイトルは記憶を辿り、音楽は切望と感謝の間を漂い、言葉だけでは伝えきれない想いを紡ぎ出す。" ---------------------------------------------------- Ask us...

ベルギー・ヘントのアンビエント作家／音楽学者Natasha Pirardが、2024年2月にヘントのDEEWEEから100部限定でリリースした4本組カセットボックスです。 アンビエント〜アンビエントドローン〜ドローン8曲を収録。DLコード付属。 以下、レーベルによる解説です。 "ほとんどのミュージシャンに、その動機、インスピレーション、プロセスについて話を聞くと、だいたい似たような、大まかには同意できるテーマのバリエーションが出てくる。Natasha Pirardは本当に違う。彼女の音に対する興味は、表面的で刹那的なものをはるかに超えている。彼女は、音が私たちにどのように、そしてなぜ感じさせるのか、音の政治的意味合い、騒音公害、そして私たちの身近な環境に埋め込まれた日常的な音に魅了されている。 DEEWEEからのデビューリリースである『Dream Cycles』を前にすれば、このことは文脈的に大いに理解できるだろう。サウンド、ループ、周波数、波を120分かけて探求したこの作品は、4つのカセットテープを15分に分割した8つのパートからなる音楽サイクルであり、直線的な時間ではなく、周期的な時間という概念を反映していると彼女は考えている。8つの曲のサイクルは反復的である。基本的で機能的なものから始まり、時間をかけて積み重ねられていく。最初は1つの音から始まるが、すぐに他の音が聞こえてくる。そこからまた別の場所に連れて行かれ、そこでまた別の音が聞こえ、といった具合だ。その輪は終わりがない。" ------------------------------------- Includes DL code. 4 x...